始まりはいつなのか知らない
気がついたときには
胸の奥底で澱が畝っていた
足元は歪み、
両手が空を切る
そこはどの世界なのか
誰にも分からない
誰にも、同じ景色は見えない
私の意識はすでに私のものではなく
何者でもない何かとして委ねられる
人も獣も草も木も
私であり彼でもある
この不安定な狭間には
「正気」という狂気が待ち受けている
====覚書=====
最近、タイトルの言葉がやたらと頭に浮かんでたので
そこから自分がイメージできる世界を考えてみた。
詩をこんな風に作るのは多分初めて。
日常に直結しない感じを書くのも面白いかも知れない。